Excelでデータを管理していると、「特定の文字に一致する行だけを目立たせたい」と思うことはありませんか?
条件付き書式を使えば、特定の文字に一致する行全体に自動で色を付けることができます。
たとえば、重要なキーワードに一致する行や特定の条件に合致するデータをひと目で見分けられるようになるため、データの整理や分析がぐっと効率的になります。
本記事では、その設定方法を初心者にもわかりやすく解説します!
条件付き書式で特定の文字に一致する行全体に色を付ける手順
以下の手順で設定を行います。
手順1. データを選択する
条件付き書式を適用したいデータ範囲を選択します。(①)
例えば、B3:E12の範囲を対象とする場合、この範囲を選びます。

手順2. 条件付き書式を開く
「ホーム」タブを選択します。(②)
「条件付き書式」をクリックします。(③)

「新しいルール」をクリックします。(④)

「新しい書式ルール」ダイアログボックスが表示されます。
手順3. ルールの種類を選択する
「ルールの種類を選択してください」の一覧から、「数式を使用して、書式設定するセルを決定」を選びます。(⑤)

手順4. 数式を入力する
以下のような数式を入力します。
=$C3="家電"
列Cのセルで「家電」と完全一致する場合という意味になります。
「C」の前に「$」を付けることにより列Cを固定し、列Cで条件判定を行うという意味になります。
「3」は範囲内で一番上の行番号にします。「3」には「$」は付けないでください。

手順5. 書式を設定する
「書式」ボタンをクリックします。(⑦)

「セルの書式設定」ダイアログボックスが表示されます。
「塗りつぶし」タブを選択します。(⑧)
適用したい色を選択します。(⑨)
OKボタンをクリックします。(⑩)

手順6. 条件付き書式を適用する
すべての設定が完了したら、OKをクリックして条件付き書式を適用します。(⑪)

これで条件に一致する行全体に色を付けることができます。

よくある質問 (FAQ)
Q1: アルファベットの大文字と小文字を区別して判定したい場合は?
A1: 「=」を使用した場合、大文字と小文字は同じものとして判定されます。大文字と小文字を区別したい場合は、EXACT
関数を使用してください。
=EXACT("家電", $C3)
Q2: 行全体ではなく特定のセルだけに色を付けたいです。
A2: 行全体ではなく、特定のセル範囲を選択して条件付き書式を設定してください。
Q3: 検索する文字列を複数指定できますか?
A3: はい、OR
関数を使用して複数条件を指定できます。
=OR($C3="家電",$C3="衣類")
Q4: 数式が正しく動作しない場合の対処法は?
A4: 数式内のセル参照が正しいか確認してください。また、絶対参照($
)を適切に使用しているか確認します。
Q5: 特定の文字が含まれている場合のように部分一致で指定したい場合は?
A5: 部分一致で指定したい場合は、COUNTIF関数とワイルドカード(*)を使用することで指定できます。
=COUNTIF($C3,"*家電*")
まとめ
Excelの条件付き書式を使えば、特定の文字に一致する行全体に色を付けることで、データを視覚的に整理しやすくなります。
この方法を活用することで、大量のデータの中から重要な情報を素早く見つけ出すことができ、作業効率も向上します。
