ScratchとUnityは、どちらもプログラミングの学習やゲーム作成に使われるツールですが、いくつかの違いがあります。この記事では、ScratchとUnityの機能やプログラミングの方法の違いについて解説します。
ゲーム作成の範囲
Scratch
Scratchは、2Dのゲームやアニメーションを作成することに特化しています。キャラクターの動きや音の追加、背景の設定などが簡単に行えます。子どもが創造力を発揮して自分のアイデアを実現するのに適しています。
Unity
Unityは、2Dや3Dのゲーム作成に対応しています。よりリアルなゲームや3Dモデルの作成が可能です。キャラクターの動きや物理エンジンの利用、複雑なゲームルールの実装など、より高度なゲーム作成を目指す場合に適しています。
プログラミングの難易度
Scratchのプログラミングの難易度
ビジュアルプログラミング
Scratchは、ビジュアルプログラミング言語を使用します。プログラムの命令や条件をブロックと呼ばれるパズルのような形で組み合わせていくことができます。ブロック同士を繋げるだけでプログラムを作成できるため、プログラミングの概念を直感的に理解しやすいです。
ドラッグ&ドロップ
Scratchでは、ブロックを画面上でドラッグして目的の位置にドロップするだけでプログラムを作成することができます。文法や記号を覚える必要がなく、プログラムの組み立てが簡単です。
視覚的なフィードバック
Scratchは、ブロック同士を組み合わせることで、キャラクターの動きや音の再生、画面上のオブジェクトの制御などを直感的に行うことができます。プログラムの結果をすぐに見ることができるため、自身の作品に対する即時のフィードバックを得ることができます。
Unityのプログラミングの難易度
テキストベースのプログラミング
Unityでは、C#というテキストベースのプログラミング言語を使用します。C#は一般的なプログラミング言語であり、プログラミングの基礎的な概念や文法を学ぶ必要があります。初めての場合は、変数、条件分岐、ループなどの基本的な概念を学ぶ必要があります。また、キーボードを使うため、タッチタイピングのスキルを身につけることも必要です。プログラミング言語は日本語ではなく、英単語を使用するため、子どもたちは最初は抵抗を感じるかもしれません。(ただし、英語ができなくても学習することは可能です。実際、プログラミングの学習によって英語の理解力も向上することがあります。)
エディターの使用
Unityのエディターは直感的で使いやすいですが、プログラムの組み立てにはテキストベースのスクリプトエディターが必要です。コードを書く際には、正しい文法や構造を守る必要があります。文法や構造を正しく守らないとエラーが発生し、プログラムが正しく動作しないことがあります。初心者にとって、これが最初のつまずきやすいポイントとなるでしょう。
高度な機能の利用
Unityは、高度な機能や概念(物理エンジン、3Dグラフィックス、アニメーションなど)を利用することができます。これらの機能を活用するには、さらに深い理解や学習が必要です。
エラーのデバッグ
プログラムを作成する過程でエラーが発生することがあります。エラーメッセージを読んで問題箇所を特定し、修正する必要があります。エラーのデバッグはプログラミングの一部であり、問題解決能力を養う良い機会となります。プログラミングを行う上では、エラーやバグが必ず起こるものです。エラーやバグが発生した場合に、正確な原因を調査し修正する能力は、非常に重要です。
まとめ
Scratchはビジュアルプログラミング環境であり、ドラッグ&ドロップでブロックを組み合わせることでプログラムを作成します。プログラミングの基礎的な概念を直感的に学ぶことができます。一方、Unityではテキストベースのプログラミング言語であるC#を使用し、エディター上でコードを書いてプログラムを作成します。より高度なゲーム作成を目指すためには、より多くの学習と理解が必要です。
ビジュアルプログラミングからテキストベースのコーディングへ移行する際、最初はかなり難しく感じることが多いかもしれません。しかし、テキストベースのプログラミングではビジュアルプログラミングではできなかったことが可能になり、プログラミングの可能性が大きく広がります。
本格的なプログラミングの世界に興味を持っている子供たちは、頑張ってUnityなどのプラットフォームに挑戦してみることをおすすめします。そこで新たなスキルと知識を身につけることで、より多くのことを実現できるようになるでしょう。
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