ExcelのMIN関数とは、指定した範囲のセルの中で最小値を返す関数です。
例えば、「A1」から「A10」までのセルに数値が入っている場合、「=MIN(A1:A10)」と入力すると、その中で最も小さい数値が表示されます。
MIN関数は、データ分析や統計などによく使われます。
MIN関数の基本的な構文
MIN関数の書式は以下の通りです。
※MIN関数の注意点としては、以下の点が挙げられます。
- 空白のセルや文字列は無視されます。
- 負の数値も考慮されます。例えば、-5と3の中で最小値は-5です。
- エラー値を含むセル範囲を指定すると、エラー値が返されます。
MIN関数の使用方法
MIN関数の具体的な使用例で説明します。
上記表のように各人の得点が書かれた表があり、セル「B12」に最低点を求めたいとします。
まずセル「B12」を選択します。(①)
次に、「ホーム」タブの右上の「オートSUM」ボタンの▼をクリックします。(②)
一覧から「最小値」を選択します。(③)
そうすると、MIN関数が入力され最小値を求める範囲を聞いてくるので、セル「B2」からセル「B11」をドラッグして選択します。
範囲を選択したのち、「ENTER」キーを押します。
そうするとセル「B12」に最小値を求めることができました。
このようにMIN関数は、データの最小値を簡単に求めることができます。
まとめ
MIN関数は、Excelで数値の最小値を求める際に便利な関数です。売上データの中から最低の売上を調べたり、製品の品質データの中から最低の品質を調べたりするといったデータ分析やレポート作成など、さまざまな場面で活用することができます。
最大値はMAX関数、最小値はMIN関数になりますのでしっかりと覚えておきましょう。
条件付きで最小値を求めたい場合は、MINIFS関数を使用します。MINIFS関数については以下の記事をご覧ください。