勤務時間や作業時間の管理にExcelを使っている方の中には、
- 「合計時間を出したら、25時間なのに1:00って表示された…」
- 「計算は合ってるのに、時間の表示が変…」
と困った経験がある方も多いのではないでしょうか?
実はこれ、Excelの時間の仕様によるものなんです。
この記事では、24時間を超える時間を正しく表示する方法を、わかりやすく解説します!
目次
なぜ「25:00」が「1:00」と表示されるの?
Excelでは、標準の時間の表示形式(hh:mm
)は24時間を超えると0時にリセットされる仕様になっています。
そのため:
25時間30分 → 1:30
と表示されてしまうんです。
実際の合計時間が合っていても、表示形式が原因で見た目がおかしくなるのです。
正しく表示するには? → 表示形式を「[h]:mm」に変更!
24時間を超える時間を「25:30」のように正しく表示するには、以下の手順で表示形式をカスタマイズしましょう。
手順① セルの選択
合計時間を表示しているセルを選びます。(①)
手順② 表示形式の変更
「ホーム」タブの「数値」グループにある右下の矢印ボタン(ダイアログ起動ツール)をクリックします。(②)

手順③ 表示形式を入力する
「セルの書式設定」ダイアログボックスが表示されるので、「表示形式」タブを開きます。
「分類」から「ユーザー定義」を選択します。(③)
「種類」欄に次のように入力します:(④)
[h]:mm
※ h
を角括弧 []
で囲むのがポイント!
「OK」ボタンを押して完了!
![hを[ ] で囲む](https://curio-kumegawa.com/office/wp-content/uploads/2023/12/Excel_24time5.png)
これで24時間を超える時間も表示されるようになります。

📌 [h]:mm の意味とは?
h
:時間を表示[h]
:24時間を超えても累積時間として表示mm
:分を表示
つまり [h]:mm
は「経過時間をそのまま表示する」形式なんです。
よくある質問 (FAQ)
Q1: 24時間を超える時間を表示するための具体的なセルの書式設定は何ですか?
A1: [h]:mm
のように角括弧を使用した書式設定が必要です。この設定により、24時間を超えた時間が正しく表示されます。
Q2: 24時間を超える時間を計算しても合計が0になるのはなぜですか?
A2: セルの書式が標準的な「h:mm」形式になっている場合、24時間を超えた部分が切り捨てられます。書式を [h]:mm
に変更してください。
Q3: 24時間を超える時間を秒単位まで表示できますか?
A3: 可能です。書式を [h]:mm:ss
に設定すると、秒単位まで表示されます。
Q4: 24時間を超える時間を分単位で表示したい場合、どうすればいいですか?
A4: 分単位で表示するには、セルの書式を [m]
に設定します。これにより、総分数が表示されます。
まとめ
- Excelでは通常の時間形式(hh:mm)だと24時間を超えると0時に戻ってしまう
- 正しく表示するには、ユーザー定義で
[h]:mm
を設定する - 計算は合っているのに見た目が変なときは、まず表示形式をチェック!
勤務時間の管理やタイムカード集計にExcelを使う方は、この設定を覚えておくととても便利です!
