Excelでデータを集計するとき、特定の文字を含むデータだけを合計したい場合があります。
そのような場面で便利なのが、SUMIF関数です。
本記事では、SUMIF関数を使って特定の文字を含むデータを合計する方法をわかりやすく解説します。
SUMIF関数とは?
SUMIF関数は、指定した条件に一致するセルの値を合計するための関数です。
基本的な構文は以下の通りです。
特定の文字を含むデータを合計する手順
以下の例を使って具体的な手順を説明します。
「りんご」を含む商品の売上金額を合計したい場合、次の手順で設定します。
合計を表示したいセルを選択します(例: F2)。(①)
「数式」タブを選択します。(②)
「数学/三角」をクリックします。(③)
「SUMIF」をクリックします。(④)
「関数の引数」ダイアログボックスが表示されます。
「範囲」に商品の範囲を指定します。今回の例では、「B3」~「B6」。(⑤)
「検索条件」に「"*りんご*"」と入力します。(⑥)
※アスタリスク(*
)は、任意の文字列を表します。
「合計範囲」に売上金額の範囲を指定します。今回の例では、「C3」~「C6」。(⑦)
これで引数の指定は完了になります。
数式としては以下のようになります。
=SUMIF(B3:B6,"*りんご*",C3:C6)
- B3:B6: 商品名の範囲。
- "*りんご*": 条件("りんご"を含むデータ)。
アスタリスク(*
)は、任意の文字列を表します。 - C3:C6: 売上金額の範囲。
OKボタンをクリックします。(⑧)
これで条件に一致するデータの合計が表示されます。
この例では、「りんごジュース」と「りんごパイ」の売上金額を合計した結果である1200
が表示されます。
応用例
複数のキーワードを合計
「りんご」と「オレンジ」を含む商品の売上金額を合計したい場合は、SUMIF関数を2回使います。
=SUMIF(B3:B6,"*りんご*",C3:C6) + SUMIF(B3:B6,"*オレンジ*",C3:C6)
条件をセル参照で指定
条件を直接入力するのではなく、別のセルに入力して参照することも可能です。
例えば、条件をセルE1に入力した場合
=SUMIF(B3:B6,"*" & E1 & "*",C3:C6)
よくある質問 (FAQ)
Q1: SUMIF関数で特定のキーワードを指定する方法は?
A1: 条件にキーワードを指定する際は、ワイルドカード(*
や?
)を使用します。例えば、「*キーワード*」で特定のキーワードを含むデータを検索できます。
Q2: ワイルドカードの*
と?
の違いは何ですか?
A2: *
は任意の文字列(0文字以上)を表し、?
は任意の1文字を表します。
Q3: 条件に一致するデータがない場合はどうなりますか?
A3: 一致するデータがない場合、結果は0
になります。
Q4: SUMIF関数で大文字・小文字を区別できますか?
A4: SUMIF関数は大文字と小文字を区別しません。
Q5: 複数の列や範囲を合計したい場合はどうすればよいですか?
A5: SUMIF関数は1つの範囲しかサポートしていません。複数の範囲を合計したい場合は、各範囲に対してSUMIF関数を使用し、それらを足し合わせます。
まとめ
SUMIF関数を活用することで、特定の文字を含むデータを簡単に合計できます。
ワイルドカード(*
や?
)を使えば、柔軟な条件指定が可能となり、効率的にデータを集計できるようになります。
ぜひ今回の手順を参考に、実際のデータで活用してみてください!