ROUNDUP関数とは、Excelで小数点以下の桁数を指定して切り上げを行う関数です。例えば、ROUNDUP(1.234,2)とすると、1.234を小数点以下2桁に切り上げて1.24となります。この関数は、財務や会計などで端数処理をする際に便利です。
ROUNDUP関数の書式は以下の通りです。
=ROUNDUP(数値,桁数)
- 数値: 切り上げる対象の数値です。セル参照や計算式なども指定できます。
- 桁数: 小数点以下の桁数を正の整数で指定します。負の整数を指定すると、小数点より左側の桁を切り上げます。
ROUNDUP関数の入力方法
ROUNDUP関数の入力方法は、次のようになります。
まずROUNDUP関数を入力するセルを選択します。
次に数式タブを選択し、「数学/三角」を選択します。
関数の一覧が表示されますので、ROUNDUP関数を探し選択します。
ROUNDUP関数を選択するとダイアログボックスが表示されます。
表示されたらまず、数値に対象となる数値が入力されているセルを選択します。
次に桁数の欄に切り上げを行う桁数を指定します。
小数点以下の指定桁数で切り上げを行う場合
小数点以下の指定桁数で切り上げを行う場合について説明します。
ROUNDUP関数における小数点以下の桁数は正の数で指定を行います。
今回の例では、小数点第3位以下を切り上げすることにするので、桁数には2と指定します。
そうすると小数点第3位以下が切り上げられ、小数点第2位までで表示されるようになりました。
小数点以下を切り上げたい場合
小数点以下を切り上げたい場合は、桁数には0と指定します。
桁数に0と指定すると小数点以下が切り上げられ整数のみで表示されるようになりました。
整数の指定桁数で切り上げたい場合
整数の指定桁数で切り上げたい場合は、負の数で桁数を指定します。
今回は、１の位を切り上げるするとして、桁数には-1と指定します。
そうすると１の位が切り上げられ、１の位には０と表示されるようになりました。
ROUNDUP関数を使用する上での注意点として、小数点以下の桁数は正の数で、逆に整数の桁数の指定は負の数での指定になりますので間違えないように注意しましょう。
ROUNDUP関数は、四捨五入ではなく必ず切り上げを行うことに注意してください。四捨五入を行う場合は、ROUND関数を使用します。また、切り捨てを行う場合は、ROUNDDOWN関数を使用します。
ROUNDUP関数は、金額や数量などの計算で切り上げを必要とする場合に便利です。例えば、税率が10%で税込価格を計算する場合、=ROUNDUP(商品価格*1.1,0)と入力すると、商品価格に1.1をかけて整数部分に切り上げることで税込価格を求めることができます。
まとめ
Excelには今回ご紹介したROUNDUP関数以外にも便利な関数や機能などがたくさんあります。
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