Excelで数値を表示する際に、単位を一緒に表示したい場合がありますよね。
例えば、商品の価格を表示する場合、単位として「円」を表示するとわかりやすくなります。
Excelでは、表示形式を変更することで、数値と単位を一緒に表示することができます。
数値と一緒に単位を直接入力するのはダメ
数値と一緒に単位を表示したいということで、直接単位を入力するのは止めてください。
なぜかというと、下の図のように数字と「円」という文字を直接入力したとします。
これを計算しようとしてSUM関数を実行すると、
と表示され正しく計算することができません。
この理由は、「円」という文字を直接入力したことにより、金額のセルが数値から「文字列」という扱いに代わってしまい計算することができなくなってしまったことによります。
では、どうすれば単位も一緒に表示できるようになるかを紹介します。
表示形式で「円」も表示できるようにする
Excelで「円」などの単位を表示したい場合は、必ず表示形式を使い表示するようにしましょう。
Excelの表示形式で「円」を表示する手順は次の通りになります。
まず、「円」を表示したい範囲を選択します。（①）
次に、「ホーム」タブの「数値」グループにある「表示形式」(右下の矢印)をクリックします。（②）
「セルの書式設定」ダイアログボックスが表示されます。
「表示形式」タブの「分類」のリストから「ユーザー定義」を選択します。（③）
「種類」のボックスに、表示形式を入力します。（④）
「円」を数値と一緒に表示したい場合は、
#"円"
と入力します。
OKボタンをクリックします。(⑤)
これで数値に「円」という単位が表示されるようになりました。
3桁区切りカンマも表示できるようにする
次に、例えば、商品の価格を「1,234円」のように3桁区切りのカンマを表示したい場合の方法を紹介します。
先ほどと同じように「セルの書式設定」ダイアログボックスを表示します。
「ユーザー定義」の「種類」のボックスに、
#,###"円"
と入力し、OKボタンを押します。
これにより、数値に「円」の単位が付き、3桁区切りで表示されます。
表示形式を使用して「円」などの単位を表示すると、正しく計算することができるようになります。
よくある質問 (FAQ)
Q1. 数値に「円」などの単位を表示しても、計算に影響はありますか？
A. 単位を表示しても、計算には影響ありません。表示形式として「円」などの単位を追加しても、Excel内部では数値として処理されるため、通常通りの計算が可能です。
Q2. 複数のセルに一度に「円」などの単位を適用することはできますか？
A. できます。複数のセルを選択してから「セルの書式設定」で一括して単位を設定すれば、選択したすべてのセルに同じ単位が表示されます。
Q3. 数値が0の場合でも「円」などの単位を表示できますか？
A. はい、数値が0の場合でも、カスタム表示形式を使用すれば「円」などの単位を表示することができます。例として「0 "円"」や「#,##0"円"」という表示形式を使うと、0円と表示されます。
Q4. 小数点以下の桁数も同時に設定できますか？
A. はい、カスタム表示形式を使用して小数点以下の桁数を指定することができます。たとえば、「#,##0.00 "円"」のように設定すれば、円単位で小数点以下2桁まで表示されます。
Q5. 表示形式を適用したセルをコピーすると、他のシートでもその形式は維持されますか？
A. はい、表示形式を適用したセルをコピーして別のシートやブックに貼り付けると、設定された単位（例: 円）がそのまま維持されます。
Q6. 数値を「表示形式」ではなく直接「文字列」として「円」を入力するとどうなりますか？
A. 直接「円」などの単位を含む文字列として入力すると、そのセルは数値ではなく文字列として認識され、数値としての計算ができなくなります。計算を行う場合は、カスタム表示形式を使うのがおすすめです。
まとめ
Excel初心者の方で、単位を直接入力して計算できなくなって戸惑った方も多いと思います。
計算やグラフで使用するセルは、数値でないと正しく処理を行うことができません。
そのため、文字も一緒に表示したい場合は、表示形式を使用して表示するようにしましょう。
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