Excelを使って、特定の期間内のデータを効率的に合計したい場合、SUMIFS関数が最適です。
日付の範囲を指定し、その条件に一致するデータのみを集計することで、手動計算の手間を省き、正確な結果を得られます。
この記事では、実際の例を用いてSUMIFS関数の使い方を詳しく解説します。
SUMIFS関数とは?
SUMIFS関数は、複数の条件に一致するデータを合計する関数です。以下の形式で使用します。
日付範囲を指定して合計する方法
以下のような売上データがあるとします。
12月2日から12月4日までの売上金額を合計したい場合、以下の手順を実行します。
開始日をセルG2に「2024/12/02」、終了日をセルG3に「2024/12/04」と入力します。
合計を求めるセルを選択します。(①)
「数式」タブを選択します。(②)
「関数ライブラリ」グループにある「数学/三角」をクリックします。(③)
「SUMIFS」をクリックします。(④)
「関数の引数」ダイアログボックスが表示されます。
「合計対象範囲」に「売上金額」の列のセル「D3」~「D7」を指定します。(⑤)
「条件範囲1」に日付の列のセル「B3」から「B7」を指定します。(⑥)
「条件1」に開始日のセル「G2」を指定します。「">="&G2」のように入力します。(⑦)
「条件範囲2」に日付の列のセル「B3」から「B7」を指定します。(⑧)
「条件2」に終了日のセル「G3」を指定します。「"<="&G3」のように入力します。(⑦)
これで引数の指定は完了になります。
数式としては
=SUMIFS(D3:D7,B3:B7,">="&G2,B3:B7,"<="&G3)
のようになります。
OKボタンをクリックします。(⑩)
これで12月2日から12月4日までの売上金額の合計を求めることができます。
よくある質問 (FAQ)
Q1: SUMIFS関数とSUMIF関数の違いは?
A1: SUMIFS関数は複数条件に対応していますが、SUMIF関数は1つの条件しか指定できません。
Q2: 条件をセルではなく直接指定できますか?
A2: 可能です。例えば、開始日を「2024/12/02」と直接指定する場合は、次のように記述します。
=SUMIFS(D3:D7,B3:B7, ">=2024/12/02",B3:B7, "<=2024/12/04")
Q3: 条件に"今日の日付"を使いたい場合は?
A3: TODAY関数を使用します。
=SUMIFS(D3:D7,B3:B7,">="&TODAY(),B3:B7,"<="&TODAY()+7)
Q4: 範囲内に空白セルがある場合の対処法は?
A4: 条件範囲に空白セルが含まれている場合でも、適切に条件を指定すれば問題ありません。
Q5: 数値ではなく文字列で条件を指定できますか?
A5: 可能です。例えば、特定の商品を条件にする場合は次のように記述します。
=SUMIFS(D3:D7,C3:C7,"A")
まとめ
SUMIFS関数を活用すれば、特定の期間や条件に基づいてデータを効率的に集計できます。
日付範囲や複数条件を柔軟に指定できるため、ビジネスデータの分析やスケジュール管理に最適です。
今回紹介した手順を参考に、日常のExcel作業をさらに便利にしてみてください。