ExcelのAVERAGEIFS関数は、複数の条件に一致するセルの平均値を返す関数です。
AVERAGEIFS関数の基本的な構文
AVERAGEIFS関数の書式は以下の通りです。
AVERAGEIFS関数の使用方法
具体的な例で紹介します。
下の図のような表があり、各売上店の商品毎の平均を求めます。
![各店の商品毎の平均を求めたい](https://curio-kumegawa.com/school/wp-content/uploads/2024/01/Excel_averageifs10.png)
まず最初に「新宿店」の「冷蔵庫」の平均を求めます。
平均を求めるセル「H3」を選択します。(①)
「数式」タブを選択します。(②)
「関数ライブラリ」グループの「その他の関数」をクリックします。(③)
![セルを選択し、「数式」タブの「その他の関数」をクリック](https://curio-kumegawa.com/school/wp-content/uploads/2024/01/Excel_averageifs1.png)
表示されたメニューから「統計」にマウスをポイントします。(④)
表示された関数一覧から「AVERAGEIFS」をクリックします。(⑤)
![「統計」から「AVERAGEIFS」をクリックする](https://curio-kumegawa.com/school/wp-content/uploads/2024/01/Excel_averageifs2.png)
そうすると「関数の引数」ダイアログボックスが表示されます。
引数を入力していきます。
まず、「平均対象範囲」の入力欄にカーソルを移動し、表から「売上」のセル「E3」~「E34」をドラッグし選択します。(⑥)
そうすると、「E3:E34」と入力されるので、後でオートフィルを行うために絶対参照にして固定します。
「F4」キーを押して絶対参照にします。「平均対象範囲」は「$E$3:$E$34」となります。
![表から「売上」の範囲をドラッグし選択し、絶対参照にする](https://curio-kumegawa.com/school/wp-content/uploads/2024/01/Excel_averageifs3-1024x433.png)
次に、「条件範囲1」を設定します。
「条件範囲1」の入力欄にカーソルを移動し、表から「売上店」のセル「C3」~「C34」をドラッグし選択します。(⑦)
そうすると、「C3:C34」と入力されるので、後でオートフィルを行うために絶対参照にして固定します。
「F4」キーを押して絶対参照にします。「条件範囲1」は「$C$3:$C$34」となります。
![表から「売上店」の範囲をドラッグし選択し、絶対参照にする](https://curio-kumegawa.com/school/wp-content/uploads/2024/01/Excel_averageifs4-1-1024x403.png)
次に、「条件1」を設定します。
「条件1」の入力欄にカーソルを移動し、セル「G3」をクリックします。(⑧)
そうすると、「G3」と入力されるので、後でオートフィルを行うために列を固定します。
「F4」キーを3回押して列だけ固定します。「条件1」は「$G3」となります。
![「条件1」に「新宿店」のセルを指定し、列だけ固定する](https://curio-kumegawa.com/school/wp-content/uploads/2024/01/Excel_averageifs5-1024x412.png)
次に、「条件範囲2」を設定します。
「条件範囲2」の入力欄にカーソルを移動し、表から「商品」のセル「D3」~「D34」をドラッグし選択します。(⑨)
そうすると、「D3:D34」と入力されるので、後でオートフィルを行うために絶対参照にして固定します。
「F4」キーを押して絶対参照にします。「条件範囲2」は「$D$3:$D$34」となります。
![表から「商品」の範囲をドラッグし選択し、絶対参照にする](https://curio-kumegawa.com/school/wp-content/uploads/2024/01/Excel_averageifs6-1024x399.png)
次に、「条件2」を設定します。
「条件2」の入力欄にカーソルを移動し、セル「H2」をクリックします。(⑧)
そうすると、「H2」と入力されるので、後でオートフィルを行うために行を固定します。
「F4」キーを2回押して列だけ固定します。「条件2」は「H$2」となります。
![「条件2」に「冷蔵庫」のセルを指定し、行だけ固定する](https://curio-kumegawa.com/school/wp-content/uploads/2024/01/Excel_averageifs7-1024x407.png)
各引数の設定をまとめると下の図になります。
これで設定が終わったので、OKボタンを押します。
![各引数の設定](https://curio-kumegawa.com/school/wp-content/uploads/2024/01/Excel_averageifs11-1024x401.png)
これで「新宿店」の「冷蔵庫」の平均を求めることができました。
最後にオートフィルを行い、残りの売上店と商品にも反映します。
![オートフィルで残りの平均も求める](https://curio-kumegawa.com/school/wp-content/uploads/2024/01/Excel_averageifs8.png)
これで各店の商品毎の平均を求めることができました。
![これで各売上店の商品毎の平均を求めることができた](https://curio-kumegawa.com/school/wp-content/uploads/2024/01/Excel_averageifs9.png)
まとめ
AVERAGEIFS関数を使うことで、複雑な条件を指定してデータの平均を簡単に取得できます。これは特に大量のデータを扱う場合や、特定の条件に合致するデータを抽出する際に非常に便利です。
![](https://curio-kumegawa.com/school/wp-content/uploads/2024/04/excel_article_top.jpg)
Excelの基本的な操作方法から、便利な機能の活用術まで、幅広く紹介しています。
ぜひこちらのページも合わせてご覧ください。
今すぐCHECK